chapter 01:JADプログラムとは
みかんぼうやとWesternfieldはJADプログラムのTAに参加しました.
JAD programとは『Japanese Associate Degree program』の略で,
日本語では『日本マレーシア高等教育大学連合プログラム』と呼ばれます.
マレーシアで予備教育を受け,日本の大学に入学・編入をして卒業するツイニングプログラムです.
JADは『高等教育基金借款事業(HELP, Highter Education Loan Fund Project)』の一環として行われている(…んじゃないかと思います.)
HELPは,マレーシア政府が,日本の円借款資金によって実施している留学生派遣事業です.産業の高度化が進むマレーシアの発展に貢献する人材を育てる目的で,日本の大学の理工系学部や大学院修士課程に留学生を派遣しています.
HELPⅠでは,マレーシア国内での学習は,日本の大学の1年次に入学するための準備段階として位置づけられていました.
HELPⅡでは,国内での学習は,学生が日本の大学1年次修了時点と同じレベルに到達するように計画されています.国内学習を修了し,日本の受け入れ大学によって2年次進級単位数を満たしていると判断された学生は,日本の大学2年次への編入学試験を受験します.
今回みかんぼうやとWesternfieldが派遣されたのは,HELPⅢです.
HELPⅢでは,国内での学習を3年間行い,日本の大学の3年次への編入学試験を受験します.
*HELPⅡの事業図です.
JBIC |
Japan Bank for International Cooperation 日本国際協力銀行 |
Asia SEED |
Asia Science and Education for Economic Development 特定非営利活動法人アジア科学教育経済発展機構 |
YPM |
Yayasan Pelajaran MARA マラ教育財団 |
JUCTe |
Japanese University Consortium for Transnational-education 日本国際教育大学連合 1999年,私立13大学により結成された.JADのシラバス作成,教員派遣,学生の受入れなど,主に教育面からHELPを協力に支えています.国立大学は「大学連合」のアソシエイトメンバーとして,主に学生の受入れに協力しています. |
JADの学生は,公募に応じた学生の中から,高校卒業時に実施される全国統一試験の成績順に,マレーシア人事院の面接官によって面接が行われ,統一試験の成績と面接結果を総合的に勘案された上で選考されています.JADに入学する学生は,日本への留学に熱意を持つ,マレーシアでもトップクラスの学業優秀者です.
1年次目<Matriculation/予備教育>
数学・物理・英語も勉強しますが,日本語の習得を集中的に行います
2年次目<U-1/大学一年次>
英語を除く全授業が日本語で行われます
3年次目<U-2/大学二年次>
たくさんの専門科目を日本語で日本のだいがくにいるようにして学びます
*マレーシアの高校教育期間は2年間だそうです.そこで1年間の予備教育期間(1年間)を設けて,日本の教育システムに合わせています.
JADはUniversiti Indsutri Selangaor大学の中に組み込まれ,マレーシアDiploma学位が取れます.
現在は,
1)Mechanical Engineering(機械工学)
2)Electrics and Electronics Engineering(電気電子工学)
の2つのコースが用意されています.