chapter 05 遠い札幌
「良い景色だね~」
「行きは暗くて良く見えなかったですけど,緑がきれいですねー」
「ほんまじゃね」
「来て良かっただろー(今のところ)」
「まあそうじゃね..もし騙されてたらそんな気になれんかったろうけどね.」
「またまた~w」
(いま騙されてるんだけどねw)
「・・・ええと,あの変な矢印は何かね?」
「どれですか?」
「あれ」
「なんじゃろ?」
「白線の上にありますよ!」
「雪が積もった時の目印か!!」
「平地すぎて境界が分からんようになるんじゃろね.」
「なるほどね~そういえば本州の海沿いと違って道沿いに山が無い...」
「あ!牛がおるよ!!」
「え!どこ?」
「ほんまじゃ!!さすが北海道!!」
「この辺は牧場が多いんですかね?それで緑が多いんですかね」
9時43分天塩川通過
「あ!!カントリーサインですよ!!」
「分かってる.カーナビで境界線を確認してるからw」
「よっ(カシャ)」
「あれ...」
「どうしたんですか?」
「町名が入らなかった...」
「なんしよん...」
「走行中のカントリーサインは意外に難しいよ.もうちょいゆっくり走ってよ.」
「デジカメは撮れるまでにタイムラグがありますからね.」
「そこは極めてるはずなんだけどなぁ...」
「前を走る友の車について行かんといけんけぇこれ以上遅くできんよ...」
当時WarPeopleが使っていたミノルタのデジカメはシャッター押してから撮影までに微妙なタイムラグがありました.
「おっ...あらよっ(カシャ)」
「ほら完璧!!」
「凄いですね!!タイムラグあるのにww」
「そんなんばっかり極めとるけぇ肝心なもんがとれんのじゃw!!」
「まあ良いよ,カントリーサインはさっきあれだけ撮ったから.」
「あれは反則ですよw行ってないじゃないですかww」
「お!トナカイの動物注意じゃ!」
「トナカイ見たいですね~」
「それもこれで良いよw」
「なんしに北海道来たんよ...」
札幌で水曜どうでしょうの聖地に行くことしか頭に無いWarPeople
「ところでこれからどうすんの?」
「札幌に戻るよ.」
「marinoの話だと午前中に札幌に戻ってどうでしょうスポット巡りだそうです.」
「ふーん」
「わし今なみちゃんに借りた第三次スーパロボット大戦α(ゲーム)やりたいけぇ早く旅行終わらせて帰りたいんよね...」
「何言ってんのw旅は始まったばかりだぜw」
「しかし,さっきと違ってやけにゆっくり走ってますね~」
「なんか友の車の前にでっかい農耕車みたいなのが居るんよ...」
「ほんとだ!!写真じゃよくわからんけどめっちゃでかいな!!!」
「そして遅いww」
「marino抜けよ~..お抜いたw」
「え~ちょwおまwwわしペーパーじゃから絶対抜けんよ!!!」
「何言ってるんですかw早く抜かないと道が分からなくなりますよ!!」
「そうだよ!だいたいめちゃくちゃ見通し良いじゃんか!!」
「でもこの車すっごいでかいんじゃ!!...えーい!ままよ!!」
「写真に全然納まらない...北海道は農耕車もでかいなぁ~」
「ほんまもうやめてぇや..」
「午前中に札幌つかなきゃいけないので急ぎましょうw」
「こんなに盛り上がることじゃない気がするが..-00-さんペーパーだから凄く盛り上がるねww」
「いやはや,しかし...緑がきれいだ.」
「夏の北海道は最高ですねw」
「わしも見たいけぇそろそろ運転変わってや...」
「昨日お風呂入ってないし.銭湯かなんか行きたいなぁ...」
「そうですね...(僕たちはフェリーで入りましたけど)」
「じゃあ温泉探してそこで交代しようや.」
「marinoに電話したら友が知ってる温泉が,もう少し行ったらあるそうですよ.」
「いいね~温泉行こう!」
ということで初山別温泉岬の湯という所に行きます.
ここで温泉に入り,お昼ご飯を食べました.
「WarPeopleさん何にしました?」
「せっかくの北海道だし海鮮丼にした」
「おっ!!この海鮮丼めっちゃうまい!!!」
この時の海鮮丼...北海道に来たので期待していたのですが,期待以上の美味しさだったと記憶してます.
普通の温泉横の食堂なのに美味しかったので北海道の底力を感じました.
さてめかちょろ軍団は札幌を目指して南下して行きます.
「ありゃ?午前中に札幌着くって言ってなかったっけ?」
「まだおびら町も抜けて無いからね...まだ半分行ってないんじゃない?」
「全然無理やね....」
「そういやそうやね...早く水曜どうでしょうスポット行きたいよ...」
「それはどうでも良いけど..はよう帰ってスパロボやりたいのう...」
「それこそどうでもいいしw」
「わしにとっては切実よ!?」
両立不可能な自分達の要望をのたまう先輩2名...こんな感じで羽幌町に到着.
「オロロン鳥ってなんだww」
「なんですかねww絵的にはペンギンみたいですけど??」
「オロロン...響きがいいなw」
「緑がいいのぉ~」
「いやほんとにね~日本じゃないみたい...」
「そうですねぇ~」
「あ,カントリーサインだ(カシャ)」
「ん!!-00-さん!!就職先あったよw」
「萌え開発事務所www」
「なんそれww萌え担当はhiroさんにまかせるわw」
「またまた~好きなくせにw..まぁ留萌(町の名前)なんだけどね...」
「っていうかこの車に突っ込み役がいねぇ...」
チャプター4で真っ暗な中見かけた「おびら町」の看板までようやく到着(14時14分)
「まだこの看板ですか...札幌遠かったんですねw」
「行きはここから最北端までどの位かかったんよ?」
「3時間くらいだね...帰りは6時間...時間倍かかってるね.」
「温泉行ったりしましたしね.せっかくの北海道ですからしょうがないんじゃないですか...」
「まぁそうやね~気ままに行くか...」
そこで札幌観光は明日にして,めかちょろ軍団はこの時期の北海道で見たい風景!地平線までのヒマワリを見に北竜町の道の駅サンフラワー北竜へ
「なになに?この外国感??これ道の駅!!??」
「オランダとかヨーロッパチックの建物もありますよ?」
「ひまわりどこよ?」
「ありますよ~」
「おおおお~」
展望台に登って上から見渡せました.
「-00-さーん.看板!!」
「はいはい...」
-00-が大好きなWarPeopleは彼を被写体にして記念撮影に余念がありません.
「こっちに動物もいますよ~」
「しかし凄い道の駅じゃね...うわ怖っ!!!」
「ダチョウ!!テレビ以外で初めて見た!!!」
「触ろうとするとツツイテきますよww」
「ほんとだwあぶなっwww」
「ないわ~みんなよう触るね....わしはこっちでええわ...」
「これもかわいいなw あ..池の柵にトンボが停まってる...」
「この前テレビで見たトンボを捕まえる方法試してみよ.」
「どうやるんですか???」
「トンボの左右で指を交互に上下すると,混乱して捕まえやすいらしいよww」
「ほーれほーれ.....とう!!」
「あれ??」
「逆に凄いですねww」
「こんなのはじめてww混乱させることは出来たみたいやねwww」
一休みしためかちょろ軍団は札幌へ向けてまた走り出します.
「お...あらよ(カシャ)」
「これは撮れるんだよなぁ...」
「もっと良い物撮ろうよ...」
「しかし北海道の道はまっすぐだね~」
「そういえば日本一の直線距離を誇る『一直線道』に行くんよね?」
「かってなイメージだけど..それは大自然の中にあるんじゃないの?」
「あれ?なんかここみたいですよ??」
「えぇ!!!一直線道ってアスファルトなの???」
「なんそれ?反則っぽくない??」
近くの道の駅に停車
「一直線道ってアスファルトなんだ!」
友「そうなんですよ」
「そうなんやね~なんか勝手に田んぼのあぜ道みたいなの想像してたわ~」
「あそこのコンビニエンスにしっかり書いてあるからここなんでしょw」
「ほんとだw」
中間地点の道の駅「てしお」から出発.
「一直線道アスファルトなんか~ちょっとショック...」
「昔は緑だったんじゃないですか?」
「そうやね~だんだん開発されていったのかもね.」
「ってあれ!!? 工事中だけどこれって...」
「なんですか?」
「いやあのオレンジの看板!!」
「あれぇww?」
「S字カーブあり?なんこれ??」
「まさかホントに開発していたとは...」
「ここがっつりS字だ...」
「いやでも直線に道を作れる土地があるから出来るんじゃないですか?」
「なるへそ他県にそんな直線道作れ無いわな...」
「え~.でも正直ショックやわー」
「一直線道最終地点の看板だ!」
「ホントにS字カーブありましたね.」
「まぁ工事中じゃったし,一時的にS字があっただけじゃない?」
「そうかもな~.だとしたらすごいタイミングで訪れたね..まぁ逆に面白かったがw」
「それじゃあ札幌に向かって行きましょう!」
「待ってました!!」
18時36分 日暮れ
19時27分 札幌着
「ええと...夜だよね?」
「北海道広いですね...」
「あたりまえじゃろぅ!?行きがおかしかったんよ!」
「往路は1晩で行けたのに,復路に1日かかるとかどうなってんだ...」
「遠かったですね....」
「ほんまよ.」
「これから札幌地下街に行きましょう.」
「おっ!HTBコーナーかw」
「理解はやいしw」
「行こう行こう」
水曜どうでしょうのグッズが買える“札幌地下街HTBコーナー”に嬉しげに向かうめかちょろ軍団
「ここもある意味聖地よね~」
「釣りバカのパネルとか設置されてた所ですよねw」
「おぉ~普段買えない物が沢山あるぞ~」
「あれ?ネットで買えるんじゃなかったですか?」
「このどうでしょうピンバッチのガチャガチャは北海道でしか出来ないよ!」
「ホントですか僕もやります」
ここぞとばかりにどうでしょうグッズを買いあさるめかちょろ軍団...Y大学に飾るポスターやらお土産のキーホルダーを大量購入しました.
あとガチャガチャはケチって少ししか回さなかったので後で友に頼んで郵送して貰う始末....
「一人で十何回も回すの..もの凄く恥ずかしかったです.」
友さん.ホントに有難う御座いました.
せわしない僕らが店に居たのは17分間.途中で終了のアナウンスが...
いいだけ買って出ると速攻シャッター降ろされました...
「僕らが最後だったんですね」
「ちょっと営業時間オーバーしちゃってる...迷惑かけたね.」
時間オーバーなのに閉店を待って下さったお店の方.有難うございました.ファンを大切にする素晴らしいお店でした.
予想外に移動時間が長かったこの日は北海道名物のスープカレーを食べました.
「僕辛い物食べれないので,スープカレー甘口でお願いします.」
出てきたのは辛いのが苦手でも食べれる美味しさでした!まぁほぼスープでしたがw
「でも嫌いなナスがおいしく食べれる!!」
そして泊まる予定の無かった札幌にて,コンビニで買った情報誌で探したホテルに一泊しました.
「北海道のホテルめちゃくちゃ安いですよ!」
「1980円...これゲストハウスだからじゃないの?」
「でも普通のホテルもけっこう安いですよ.」
「ほんまやね.やっぱり広いからかな.」
「まぁ金の無い僕らはゲストハウスに泊まりましょ.」
「男だけですしねw」
「あのぉ.わしだけ別の所に泊まりたいんじゃけど」
「-00-さん まさか..女ry)」
「いやね..北海道行くって聞いて.札幌には泊まると思っとたから調べてたんよ」
「ほう?」
「ネカフェにね,三国志大戦(ゲーム)がめっちゃ強い人がいるらしいけぇちょっと行ってみたいんよ」
「やっぱりそんなところか...」
「なんですかそれは...」
「夜によくおるみたいじゃけぇ,わし一人だけそこに泊まらせて~や」
「-00-さん北海道でも全くブレないね...」
なんとなく一人だけ違うベクトルで旅行を満喫する-00-さん...
この些細な方向性の違いが,おそろいのTシャツを着る団結力のあるめかちょろ軍団に,少しづつ亀裂を入れて行くのであった...?
to be continued...