猫密度”大”祝島
chapter 02:数少ない観光地
10:20に祝島に到着。
「あっ、さすが!」
「練塀も猫もありますよ」
「いいねぇ、石壁(練塀)」
「猫は?」
とりあえず猫は、看板に描かれているだけでした。
「やっぱり(猫がいることで)有名なんやろうね」
「あれ(TVカメラ)、何なん?」
「祝島の農家の取材らしいですよ。さっき、そんなことを言ってました。」
「これから、まずどうするん?」
「”平さんの棚田”に行く。」
「猫はどうすん?」
「歩いてればそこらへんにいるやろ」
「海を左に見ながらずっと歩くよ」
10:30
「平さんの棚田」に向けて歩き始めます。
周りを見ると、釣り人がたくさんいます。
「どうも、あれやね、釣りポイントとして有名みたいやね。」
「見島と違ってカメラマンが少ないね。」
「そうやね。」
見島にはバードウォッチャーがたくさんいました。
祝島では今のところカメラを持った観光客らしき人には出会っていません。
「さっきカメラマンおったやん。w」

「あれは・・・ちょっと違うやんw」
「あれは、ホンマモンやろw」
「(Westernfieldは、)何でそんなに持って来たん?」
Westernfieldは人一倍大きなカメラバッグに、三脚まで持ってきています。
「これは、トレーニングのため」
今年も夏に富士山に登る計画があったので、それに向けての前準備のためでした。
「あっ、携帯どうなんやろ・・・」
「おっバリ3!さすがdocomo。」
「これさぁ、docomoの唯一のメリットじゃない」
「原発絶対反対」の看板。
wikipediaによると島民の9割が反対とか・・・
「さすが島や。みんなノーヘル。」
今のところヘルメットかぶっている人、見たことありません。
「トイレ行きたいんやけど・・・」
「ここに交番があるよ。交番にはあるやろ、トイレ」
「”今不在です”って書いてある。」
交番の隣に何かの施設があったので、ここでトイレを借りることに・・・(誰もいませんでしたけど)
”何かの施設”の張り紙。
「広げよう/どうぞの気持ちと/車間距離」
(車間距離が狭すぎるようなことがありえるんだろうか・・・)
(それよりも道幅の方が・・・)
交番の前を先ほどのカブが通り過ぎていきました。
「島って無法地帯やね。」
「交番の前を堂々とノーヘルで走っていったよ。」
さて、トイレ休憩も終えてまた歩き始めます。
アジの開き?
猫に盗られたりしないんでしょうか?
家並み。のんびりした感じが漂っています。
10:44
「平さんの棚田」まで4km。
「暑いなぁ~」
「猫いないですね。」
「一応、ここが猫ポイントなんだけどね・・・」
パンフレットの地図に猫ポイントが載っています。
「なんか・・・あの辺を、いい感じに撮ってや」
「パノラマ・・・」
「ただ、さあ、電信柱が全部じゃまじゃけえさ、全部消してぇや」
「修正すんの?いつもは修正反対派なのに・・・」
「だって、これは残念やん・・・なんやろ・・・ウソも方便w」
↑War People撮影、(マウスカーソルON)Westernfield適当に編集
「むっ、あそこに転がっているのは・・・」
「猫のえさだ。」
「やっぱり、どこかにはいるんですね、猫。」
「犬だー!」
「猫をまだ見てないけど・・・」
「次はどっちに向かえば・・・」
「えっと、ねぇ・・・」
「右だねぇ」
「じゃあ、あの犬に付いていけば・・・」
この辺りから、少し上っていきます。
家並みは「練塀」に囲まれた迷路のような感じです。
案内してくれた犬もどっかに迷い込んで見失ってしまいました。

11:00
何やら、鳥居を発見。
階段を登ってみると・・・

石柱には「威稜扶宇宙」と書いてあります。(写真にはありませんがもう一本の石柱には「恩重福生霊」と書いてあります。)
聞こえるのは木の葉の摺れる音とウグイスの鳴き声ぐらい。
「(ウグイスが)かなり近くにいそうなのに、何で見えんのん!」
「のどかだなぁ~」
「あれ何?あの指何?」
「イチば~ん」
「ペースがめちゃくちゃ遅いよ」
小さなネタでも見逃さない、写真を撮る…めかちょろの旅は常に他の人より時間がかかります。
「それよりも飯屋無いよね。食料店しかなかったよ。」
「俺らさ~、水分持って無いよね」
「ちょっとヤバイかもね」
「俺らってどのタイミングで昼飯食えるん?」
「さっきもう11時だったよね。」
「港で弁当でも買って、平さんの棚田で食べればよかったね。」
「戻る?」
「うん、それは無いね。」
「この辺の山菜食えばいいんじゃね」
「俺ら全滅しかねんよw」
「少しぐらい知識あるよ。」
果たしてどうなることやら…
「海がきれいだなぁ~。沖縄と大違いw」
「沖縄きれいじゃなかったん?」
沖縄の時は大雨が降って、海が濁ってました。
詳しくは2007年度めかちょろの旅で。(これ書いてる段階ではページすら存在してないですけど。)
「泳ぎたいなぁ~」
「これ、なかなかいいねぇ」
「トンネルだー」
「開けてきた」
11:40
「おっ、すげぇー、すげぇ~よ」

「いや~、絶景だー」
「ここから2kmだってよ」
「おっ、なんかアトラクションがあるよ。」
「このアトラクションは命がけやね。」
「かっけ~」
12:00
「ちくりんのうえん」「ご自由にお休みください」
「こんな所じゃ、暑くて休めんし!」
「"たいらさん"か"ひらさん"か知らんけど、えらいところに住んでるね。」
「案外、人の名前じゃないかもよ。」
「これさぁ、ちょー残念だったらどうする?『まじ、これ?』みたいな」
「いや俺は、若干その可能性は頭入れちょるよ。何でも過度の期待は禁物よ。」
「猫とか期待しちょって、これやん。何やったん、猫密度大って」
「なんかねぇ、写真家の人のHPで…猫密度が"大"ってことでチェックしてあった。」
「あっ!!」
「みかん・・・死んじゃったんだね・・・」
「おっと、こんなところにも車が・・・」
「車が通れるって事は、動けなくなっても大丈夫じゃね。」
「何時間に一回通るんだよ!」
「大丈夫、携帯電話が通じる。」
「そうなん?オレの圏外。(docomo)」
「あっ、俺のも圏外やった。(docomo)」
「AU、バリ三~♭」
「俺のdocomoも圏外・・・orz」
「AU最強説!」
「あっ、俺のAU、圏外…WINじゃないとダメなのね・・・」
ずっと動画を撮っていたJyaiparuに代わって、westernfieldが動画を撮り始めました。
道の感じ、最初とだいぶ違います。
「こうしてみると、RPGのパーティみたいやねw。」
たまには、回りこんで、前からの画を・・・
「Westernfield、危ない。後ろ、カーブになっとるよ」
「おっと」
「あーそのカーブの先、平さん家かも。」
12:15
ついに到着。
「これか~」
「でか~」
「(動画撮ってたから)後ろ向きで入ってしまった。」
「棚田の途中に家があるんじゃね。」
平さん(?)登場!
平さん「お茶でもどうね?」
平さん「この前は、横浜とか東京から人が来てねぇ。写真を撮ってたよ。」
「遠くから(わざわざこんなところまで・・・)」
平さん「むしろ遠いところから来る人が多いね。インターネットを見て。」
ちょっと小屋の中に入れてもらいました。
この石壁の棚田を見た桂文珍が書き記した感想。
なんと、みかんをいただきました。
「あ~、生き返るわ~」
最後に、平さんからおすすめのアングル(他の人がよく撮っている)を教えてもらって、写真を撮り、来た道を引き返します。
次のチャプターへつづく