猫密度”大”祝島

chapter 01:祝島へ


War PeopleOsaは猫好き。
しばしば二人で猫の写真を撮りに出かけます。

そしてこのたび撮影スポットとして選ばれたのが、山口県祝島。

祝島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島。現在は漁業と有機農業で生計を立てる過疎地域。
神原原子力発電所建設予定地の近くで、祝島の島民の約90%が原発建設に反対しているということでよく知られている(らしい)島(僕はぜんぜん知りません。)。
実は、猫が多く生息しているということでも、(その道の人には?)有名です。


数日前・・・

「車買いたいなぁ~」
「じゃあ、その車で祝島行くからすぐに買いに行きましょう!」

Osaの車でディーラへ・・・
そして、購入・・・
5月1日に納車・・・

5月3日 早朝 祝島に向けて出発



祝島へは、柳井港→室津→上関→蒲井→四代→祝島というルートを持つ定期船「いわい」を使って行きます。
室津の船着場10時発の船に乗って祝島に向かう予定です。下調べばっちりv!!



7:45
室津の船着場近くの”ひらおボートパーク”に到着。

「ここから(船着場まで)あとどれぐらい?」
「もうすぐそこ。5分ぐらい」

まだ時間があるので、ちょっとここで休憩することに・・・


Uhoはいつもと同じようにマガジンを読んでいます。今回はスティール・ボール・ランの最新刊も持ってきているそうです。

他のメンバーは周辺を散歩+写真撮影。



「(海の感じが)沖縄よりちょっと残念。」
「沖縄もあまりよくなかったですが・・・(大雨が降ったりしていたので)」
「それよりも、(こっちのほうが)ちょっと残念。」

ボートパークをたっぷり満喫(?)して、室津の船着場へ。
Osaのいうとおり、すぐに着きました。


チケット売り場もまだ開いていません。


「今後の予定は・・・」
「ここで(船が来るまで)2時間待機」

この辺りはまったく時間をつぶせそうなところはありません。
とりあえず、周辺を散歩したり…立ち止まったり…散歩したり…座ってみたり…
Uhoはひたすらマガジンを読んでいます。


「”金は漁協へ”ってw」
「なんか・・・黒い・・・」
「”預”がなくなっちゃったのかな。」

8:30ごろ
いつの間にかチケット売り場(待合室)が開いていました。
とりあえず中に入って、無料のパンフレットをもらったりしました。

「ここの待合室のレベルって見島より遥かに下よ。」
「まじ、いやな空気をビンビンに感じるんやけど」

去年の見島の高速船の悪夢を思い出す一堂・・・

「いや、今回は相手が瀬戸内海やったね。それは安心材料や」

ちょっと一安心。



War PeopleOsaは、チケット売り場のポスターと祝島パンフレットを見ながら、祝島フォトコンテストの話をしています。

「5万円よ。一等賞は。」
「船から撮った写真でもいいのか・・・」

どうやら船に乗った瞬間から勝負は始まっているようです。


「腹減ったよ~」
「そうだね。あそこに”てんぷら”って書いてあるから、あそこで食べようか」
「他は何もないですしね・・・」
「こんな時間からやってるのかな・・・」

「あっ、これ飯屋じゃないよ。てんぷら売ってるだけ。」
「もう、何でもいいって」

結局、この原田水産でてんぷらを買ってそこらへんに座り込んで食べることに・・・


「うん、おいしい」

UhoOsaにマガジンを渡して、スティール・ボール・ランの最新刊を読み始めていました。

「やっべ~、前回の内容まったく覚えてない!」
「スティール・ボール・ランは割りとそうだよね。」

このあと、まったりとした時間が流れます・・・


「何あれ?変な物が・・・」

Westernfieldが目の前の水面を指して言いました。

「んっ、あれ…、生き物?」
「赤っぽいやつ?」
「うん、うにょうにょしてるやつ」
「あれ、幽波紋(スタンド)かも知れんよw」
「何か変なもの見たら、幽波紋(スタンド)思わないと・・・やられるよw」
「前向きやね」

↓そのスタンドの写真



まぁ、こんな話で盛り上がるしかやることがないわけで・・・


9時を過ぎると、船も到着して、だんだん人が集まってきました。(といってもまだ出発まで1時間程あるわけですが・・・)


「祝島って携帯通じるん?」
「富士山の頂上でも通じたんよ。通じんところなんてないって!」
「島とかのほうが需要有りそうだしね。」


9時50分
乗客の荷物を見る限り、帰省客がほとんどのようです。一人肩に担ぐでっかいビデオカメラ一式を持っている人がいましたが、TVの撮影でしょうか?


10時。室崎の船着場を出発。
見島に行ったときのような激しい揺れもなく、思いのほかスムーズなクルージング。


20分ほどで祝島の港に到着しました。

次のチャプターへつづく